更新が楽しくなる!iWebのポテンシャルとは「iLife '08」バトンレビュー--最終回iWeb '08編 - (page 4)

Apple
内容:アップルは8月7日、新型iMacとともにマルチメディアアプリケーションソフト「iLife '08」を発表した。大きな進化を遂げたiLife '08を、アップルファンであり、得意分野を持つ3名の執筆陣による3回の連載でお届けする。最終回は、CNETブログでもおなじみの松村太郎氏による「iWeb '08」レビューだ。

iWeb '08はWeb 2.0対応 - Google AdSense、Google Mapsは専用ダイアログ

  • Google Mapsを挿入する設定。場所を検索し、地図のサイズや配置、デフォルトの表示方法などをマウスで決めることができる

 iWeb '08が進化したもう1つのポイントは、Web ウィジェットを配置することができる点である。Web ウィジェットとは、自分のページに、他のウェブサービスなどからHTMLやJavaScriptによって提供されるコンテンツのことだ。iWeb '08には、Google AdSenseとGoogle Mapsのダイアログが標準で備わっていて、メニューから選んで簡単にページ内に貼り付けることが可能だ。

 挿入のメニューから「Google AdSenseの広告...」を選ぶと、iWebが自分が持っているGoogle AdSenseのアカウントの広告を貼り付けることを認証する作業に入る。これが完了すると、ページ内にAdSenseの広告枠を配置できるようになる。広告枠のサイズ、色などをダイアログボックスで設定できる。ページ内の配置は自由に動かすことができる。

  • HTMLスニペットの挿入画面。例は僕が提供しているブログパーツ。コードを挿入して適用をクリックすると、iWeb上でも実際の動作を確認することができる

 またGoogle Mapsについても同様に専用のダイアログボックスが出てくる。地名を入力して地図を検索したり、拡大・縮小のコントロールの表示、非表示を選ぶことが可能だ。領域には、iWeb上でもリアルタイムに地図が表示され、デフォルトの状態を拡大縮小や地図、衛星写真などから選ぶことができる。すでにGoogle Maps自身がブログなどに地図を簡単に貼り付けられるコードを提供し始めているが、iWebではサイズなどをグラフィカルに設定できる点でわかりやすい。

 Appleは写真や動画の共有機能として.Macウェブギャラリーを有しているため、Flickrの写真やYouTubeのビデオを読み込むメニューは存在しないが、挿入のメニューから「HTMLスニペット」を選択し、ページに挿入するためのタグをウェブサービスからコピー&ペーストすることで、外部のサービスに保存されている写真やビデオを簡単に貼り付けられる。試しに僕が提供しているFlashベースのブログパーツをHTMLスニペットで挿入してみたが、これもうまくいった。

  • .Macウェブギャラリーを公開している場合は、マウスオーバーでサムネイルがスクロールする専用のリンクボタンが配置される

 便利なのは、写真やビデオやブログパーツにしても、HTMLコードを入力すると、枠の中にすぐに反映されて、実際に読み込まれるコンテンツが表示される点。既存のページの上で配置や大きさなどを確認しながらデザインできる点は、何気ないが可能だったソフトウェアがあっただろうか。

 自分が作ったコンテンツがウェブ上に散在しているWeb 2.0時代にも対応する進化を、iWebは遂げているのである。


>>「iLife '08」はどう進化したか?バトンレビュー--第1回iPhoto '08編はこちらから
>>もう難しいなんて言わせません!「iLife '08」バトンレビュー--第2回iMovie '08編はこちらから

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