もう難しいなんて言わせません!「iLife '08」バトンレビュー--第2回iMovie '08編 - (page 4)

礒村 浩一 (Isopy)2007年09月05日 21時19分
Apple
内容:アップルは8月7日、新型iMacとともにマルチメディアアプリケーションソフト「iLife '08」を発表した。大きな進化を遂げたiLife '08を、アップルファンであり、得意分野を持つ3名の執筆陣による3回の連載でお届けする。第2回の今回は、フォトグラファーのISOPYこと礒村浩一氏による「iMovie '08」レビューだ。

短いカットつないでテンポのよい作品へ

  • ムービーの選択部分は黄枠で囲まれ、その黄枠を掴み伸縮させることでムービーの選択時間を調整する

 ソースビデオライブラリに展開されたムービーから使用したい部分をマウスでクリックすると、そこから4秒間分(初期設定で変更可)のムービーが選択され黄色の枠で囲われる。これを基準としてムービーの使用選択時間を変更する。4秒間より長くしたければ右側(オシリ側)の黄枠をつかんで右に、短くしたければ左にドラッグすればよい。もちろん選択部分のアタマ側でも短縮延長が可能だ。ちなみに初期設定の4秒間という長さは、プロのクリエーターがよく使う1カットの長さらしい。この4秒間で区切られたカットをいくつもつないでいくことでテンポのよい作品となるということだ。

  • マーキングされたムービークリップはフィルタリングにより表示、非表示、削除が可能だ

 ソースビデオライブラリに展開されたムービーには「よく使う項目」と「不採用」のマークを付けて使用する部分と削除対象の部分とに分けていくこともできる。マークしたいムービー部分を選択した後に「よく使う項目」ボタンもしくは「不採用」ボタンを押す。すると「よく使う項目」部分には緑のバーが、「不採用」部分には赤いバーが表示される。このようにマーキングを行うことで「よく使う項目のみ」「よく使う項目とマークされていない項目」「すべてのクリップ」「不採用のみ」の4種類のフィルタリングが使えるようになる。この機能は細かいカット割りに入る前の大雑把な取捨選択にはとても有効だ。

  • あらかじめ12種類のトランジションが用意されている。いずれも使用頻度の高い効果だ。トランジションが働く時間も変更できる

 選択されたムービークリップはドラッグ&ドロップでプロジェクトに運ぶか「プロジェクトへの追加」ボタンを押すことでプロジェクトに追加されていく。このプロジェクト内でもクリップの並べ替えやクリップの始点終点の調整(トリム)が可能だ。またクリップ間に「フェード」や「ワイプ」など映像を変化させるトランジションを追加することも可能だ。トランジションはあらかじめ用意された12種類のものから選べる。

 ムービークリップは画像調整により明るさや色味、音量を調整できる。また画面内の一部分だけを切り取りクローズアップすることも可能だ。これらをうまく利用することでプロジェクト全体のバランスを整えてひとつの作品へと仕上げていくのだ。

 
  • 「ビデオ調整」でクリップの明るさや色見を調整可能。すこし調整してあげるだけでも全体のイメージは大きく変わり作品全体がまとまってくる

  • 「オーディオ調整」でクリップの音量を調整。音量を0にすれば無声映像となる

  • 表現したい部分をクローズアップしてあげることで、伝えたいテーマがよりはっきりとしてくる。ただし画質の低下は避けられないので極端なクローズアップは禁物


>>「iLife '08」はどう進化したか?バトンレビュー--第1回iPhoto '08編 はこちらから

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]