iMovie'08では従来のDV規格およびハイビジョンHDV規格ビデオカメラ・フォーマットに加え、AVCHD規格のビデオカメラ・フォーマットに対応した。
AVCHD規格はパナソニックとソニーが基本仕様を策定した新しいハイビジョン規格である。この規格はHD画像をより高圧縮に記録することが可能であり、最近では各ビデオカメラメーカーもこのAVCHD規格を採用したモデルを発売してきている。今後ハイビジョンビデオカメラの中心的な存在となる可能性もある規格だ。
しかし今まではAVCHD規格のビデオをMacで使用可能なアプリケーションはメーカーから用意されておらず、Macでの取り込み編集は非常に困難な状況であった。そこにこのiMovie'08でのAVCHD対応である。これはAVCHDビデオカメラのユーザーにとっては明るい光となった。
実は筆者もAVCHD規格のビデオカメラを使用しており、iMovie'08登場以前はMacでの取り込み編集を断念した経緯がある。その時点での解決法としては、Intel iMacにBootcampでWindows XPをインストール、その上でビデオカメラメーカーのアプリケーションを動かし取り込み編集を行うという力技をとっていたのだ。
ビデオカメラをMacに接続するとiMovie'08がカメラを認識して自動的に読み込み画面が開かれる。カメラ内に保存されているムービーがサムネイル一覧となって表示されるので、読み込む前にプレビュー画面にて確認することもできる、そのままカメラ内のムービーをすべて読み込むのであれば「すべてを読み込む」ボタンを押す事で読み込みが始まる。ムービーを選んで読み込む場合は読み込み画面左下にあるスイッチを手動に切り替えて、任意のムービーのみ選択して読み込めばよい。
なお、一度読み込んだムービーがカメラ内に保存されたままだと、次回自動にて読み込む際にも再度同じビデオを読み込んでしまう。そのような場合は手動での選択読み込みを行うことで重複することを避けることができる。読み込みボタンを押すとイベントの保存先とムービーの読み込みサイズの画面が出てくる。HDカメラで撮影したムービーであれば最高画質で保存したくなるところだが、現行のDVDへの書き出しやMac上での再生など通常の視聴であれば「大 960x540」サイズで問題ないだろう。
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