新・iMacのキーワードは「黒」「金属」「ソリッド」--アップル「iMac」 - (page 3)

Apple
内容:1998年、世の中に初代iMacがリリースされてから、9年が過ぎた2007年8月、再びiMacがモデルチェンジしてリリースされた。これまでの「白」「透明感」「スマート」という印象をすべて捨て去り、完全にリファインされたデザインは「黒」「金属」「ソリッド」という強いイメージを纏う。それでは早速、新しいiMacとともに過ごす5日間をスタートしよう。

DAY3--起動、キーボード、インターフェース

  • ディスプレイが点灯している状態黒い縁取りは意外と大きい

 セットアップしてひとしきり外観を観察したら、いよいよ起動だ。電源ボタンはiMacの左よりの背面にあるが、正面から手探りですぐに見つけることができる。別に電源ボタンを目視できなくても、場所さえ覚えてしまえば問題ない。ボタンを押すとMacおなじみに起動音が鳴り、黒かった画面が灰色に代わり、中央にリンゴマークが出て来て、すぐに画面がスタートする。画面が付いてから利用するのはキーボードとマウス。

  • ポート類FireWire 800のポートが新たに追加された

 マウスは標準でケーブルがあるMighty Mouseが付属してくるが、キーボードは新しいiMacに合わせてデザインが変更されている。キーボードのサイズは今までのiMacに付属していたとおり、通常のキーボード、カーソルとオプションキー群、そしてテンキーの3グループが横に並ぶデザインになっている。

 まず一目見て、薄さに驚かされる。iMac本体と同じようにアルミニウムの薄い板の上に、MacBookのようにキーボードが浮き出ているデザイン。タッチもMacBookのそれと同じか、幾分マイルドな味付けで、タイピングをする際の音はMacBookのようにかしゃかしゃとした音が出ることはない。このキーボードも、タイプライターのような独立したボタンを想起させ、新しくて尖ったなデザインながら、レトロな雰囲気を帯びている。この「尖ったレトロ」は新しいiMacのテーマなのかも知れない。

  • 背面リンゴマークはツヤの加工がしてあるが、ホコリが付きやすい

 キーボードは奥に向けて傾斜しており、左右の四角い台になっている部分はUSBポートが仕込まれている。Mighty MouseをそのUSBポートに差し込んで利用する様子もまたスマートだ。新型iMacと接続する場合はUSB 2.0による接続に対応し、高速な通信が可能になっている。

 またワイヤードだけでなく、Apple StoreのBTOオプションでBluetoothキーボードを選ぶことができる。台になっていたUSBポートの代わりに、クオリティの高いアルミの丸い電源ボタンになっていて可愛らしい。こちらはMacBookと同じような、テンキー、オプションキー群がないデザインになっていて、とてもスマートな製品だ。

  • キーボードタッチは軽く、しなやかな打鍵ができる

 ワイヤード、ワイヤレスともに、新しいキーボードのファンクションキーの列には画面の明るさ、音量、ディスクの取り出し、再生/一時停止、Exposé、Dashboard呼び出しなど、MacOS XやiTunesを利用する際に便利な機能が新たな配列で割り当てられている。アイコン表示も新たに変更されていてわかりやすい。初めての人でも、OSを使いこなすのに一役買いそうだ。

 インターフェース類でもう1つ触れておきたいのはApple Remote。今までのポリカーボネイトで覆われたiMacでは、本体の側面が磁石になっており、Apple Remoteを本体にくっつけて補完しておくことができた。しかし今回のiMacでは、Apple Remoteが本体にくっつくような仕組みにはなっておらず、デスクの上のマウスの横に置いておくしかない。なくさないように注意しておかなければならない。

  • デスクに設置したところ巨大な画面サイズの割に、設置面積は小さい

 iMacのインターフェースは手で利用するキーボードとマウス以外に、iSightカメラとマイクがある。iSightカメラは初めて起動して早速アカウントを作ろう、と言うときに自分の顔をユーザーアイコンとして登録する場面で利用する。その後は、Photo Boothというアプリを利用して、VGAサイズの顔写真をエフェクト付きで量産することができておもしろい。

 またこのiSightカメラと内蔵マイクロフォンを利用すると、ビデオチャットを楽しむことができる。Mac OS Xに標準搭載されているiChatでは、複数人との間でビデオチャットを行えるし、もちろんSkypeなどの他のビデオチャットソフトからも利用できる。さらにiMovieでiSightカメラによる録画が可能な他、YouTubeのクイックキャプチャ機能を使えば、喋る内容以外の何の準備もなく自分のおしゃべりをYouTubeに載せることも可能だ。

 さすがにハイビジョン画質の内蔵カメラまでは望めないが、何のソフト持たさずに利用する場合、このiMacに足りない入力インターフェースは音楽用の鍵盤キーボードくらいじゃないだろうか。

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