新しいMac miniはIntelチップになったことで、これまでとは違う仕様が明らかになった。まずはモデルチェンジのカナメであるCPU。Intel Core Solo 1.5GHzとIntel Core Duo 1.66GHzの2種類が用意されている。
SoloモデルはHDD 60GバイトにCombo Drive(CD-Rの書き込みとDVD-ROMに対応)、DuoモデルはHDD 80GバイトにSuperDrive(CD-R・DVD-Rともに書き込み可能)が組み合わせてある。以下は共通の仕様として、グラフィックスはIntel GMA950、メモリは512Mバイト(最大2Gバイト)、AirMac Extreme(802.11g対応無線LAN)、Bluetooth + Enhanced Data Rateに対応している。
また背面のインターフェイス群にも変化があった。背面は左から電源コネクタ、ギガビットイーサネット(1000BASE-TX)ポート、FireWireポート、DVI端子(変換コネクタでRGBにも対応)、そして増加した4つのUSBポートが並ぶ。USBポートの上に目を移すと2つのオーディオジャックがある。入力も出力も、S/PDIF端子とミニジャックの兼用に変更された。これにより出力については5.1chデジタル出力に対応している。
変更されたのは背面だけではない。前面のディスクローディング部の右側に小さな赤外線受光部が追加されている。これによりApple RemoteコントローラによってMac miniを操れるようになった。ただとてもスマートに実装されているので、遠くから見ると違いに気づきにくい程度の変更となっている。メモリ以外は特に追加する余地すらないフル装備だ。唯一搭載されていないのは、ウェブカムとして使うiSightカメラくらいだろう。
Intel化されたMac miniはベータヴァージョンとしてリリースされたBoot Campを導入することによって、Mac OS XとWindows XPのデュアルブートを実現することができる。もっとも、OSの導入だけで16Gバイトを裂くことになるので、使い方にもよるが60GバイトのSoloモデルでは心許ないかもしれない。またメモリの増設も必要だろう。そしてキーボードを選ぶときもMac専用ではなくWindows用の刻印がしてあるモノを選ぶのも良いと思う。
僕がMac miniを買ってきたとき、真っ先に置いてみたい場所がリビングの薄型テレビの隣である。今までのPCとは根本的にサイズが違うので、薄型テレビの接地面とディスプレイの間、つまり足の高さにも収まるサイズということだ。これなら割と気軽にリビングに置こうというつもりにもなる。実際に設置してみたのでフォトリポートをご参照下さい。
無線LANもBluetoothも内蔵しているので、電源ケーブルと薄型テレビに接続するDVI端子、オーディオケーブルさえあれば、特にケーブルの取り回しに悩む必要もないだろう。Macを起動してみると、普段デジタル放送を見ていたテレビからMacの起動音が鳴り、リンゴマークがすんなりと表示される。とても簡単に接続が可能である。
試したのはフルスペックハイビジョンのシャープAQUOSでDVI端子も搭載している機種だったが、PCからの入力では1280×720ピクセルまでの表示しかできなかった。また対応しない解像度に変更してしまうと、起動後画面が映らなくなってしまい、他のディスプレイに接続して設定を直さなければならなくなってしまった。薄型テレビの説明書で最大解像度を確認してから試した方が良いだろう。
ネットワークは無線LANで、リビングのソファに座ってやはりワイヤレスのキーボードで離れたテレビに向かってキーをタイプする経験はとても優雅なモノだった。マウスのコントロールにはちょっと慣れが必要かもしれないが、すぐに上手くコントロールできるようになる。とてもコンピュータを操作しているようには思えない。その優雅な感覚を更に盛り上げてくれるのが、次に紹介するFront Rowである。
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