新しい全てのMacに搭載されるiLife '06にはビデオ編集ソフトiMovie HDがある。ホームビデオをFireWire(iLink)で取り込んで編集することはもちろん可能だが、内蔵されたiSightカメラの画像をそのまま取り込むこともできる。つまりiMac1台があれば、自分が喋るビデオメッセージを簡単に作ることができるのだ。
例えばiSightカメラの映像と、デジタルカメラのムービーファイルを組み合わせて紹介すれば、簡単なニュース番組風のコンテンツを作成することができる。アフレコをしたり効果音をつけたりするのもいいし、お気に入りのBGMをiTunesから取り込んで楽しい。更に言うと、BGMをGarageBandで自作してみてはどうだろうか。編集が終わってiMovie HDからiTunesへ書き出せば、すぐに手元のiPodでムービーを持ち出すことができるようになる。
GarageBandはこれまで、音楽を作って書き出せばiTunesに登録される仕組みになっていた。作曲者は自分、あらかじめ設定しておいたアルバムタイトルで書き出される。自分の名前と音楽が、お気に入りのミュージシャンに並んでリストされるのは気分がいい。そのままiPodを接続すれば、自分の曲がやはり他の曲と同じように転送される。自分の曲を自分で聞きたいか聞きたくないかはでき映え次第だけれども。
新しいGarageBandはミュージックトラックを作るだけに留まらない。Podcast制作の仕組みが組み込まれた。自分の声を録音し、ジングルや効果音も標準搭載されて、すぐに番組らしい番組を完成させることが可能だ。拡張Podcast形式にも対応し、iTunesやiPodに表示される画像を時間の経過で変化させることも可能だ。iPhotoから表示させたい画像を選ぶだけでできる。
そして細かいことだが、ラジオ向けの声のエフェクトが追加されたり、タイムラインの目盛りも分・秒の表示に対応するようになった(今までのGarageBandでは小節・拍の目盛り表示しかできなかった)。これで5分番組を5分ぴったりで制作することも可能になった。かれこれ10年近くスタジオの生放送や収録、コンピュータでの番組制作をしてきたラジオDJたる僕でも、すぐに実戦投入できると太鼓判が押せる高機能ぶりには驚かされた。
素晴らしいのは制作の場面だけではない。iMovie HDやGarageBandの共有メニューも進化し、用途に応じた保存形式を簡単に選べるようになっているが、その選択肢にiWebが追加された。.Macのオンラインサービスに契約している必要があるが、iWebを選択するとクリック数回でPodcastingやビデオPodcastingの番組HTMLとRSSを出力することができ、iTunes Music StoreのPodcastingディレクトリへの登録も可能だ。
手軽に制作してパブリッシュするところまで面倒を見てくれるようになったiMac+iLife '06は、現存する中で最高の「ポッドキャストスタジオソリューション」ではないだろうか。
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