iOSデバイスとMac間でクリップボードのデータを簡単に--iOSアプリ「Command-C」

 Command-Cは、iOSデバイスとMac間で、クリップボードにコピーしたコンテンツをやりとりするためのアプリだ。iOSデバイス版は有料アプリだが、Mac版は無料で提供されている。Command−Cをインストールしたデバイスが複数そろって、はじめて機能する。やりとりするiOSデバイスとMacが、同一のWi-Fi上にあることが使用条件だ。バックグラウンドで動作できるので、別のアプリでコピーしたコンテンツをCommand−Cで送信することも可能だ。コピーできるコンテンツは、テキスト、URL、写真など。

 iPhoneでコンテンツをコピーしたら、即座にMacに送信されるというわけではなく、どのデバイスに送信するかを選択して、送信されるのを少々待つ必要がある。テキストだと一瞬で送信されるが、写真などの大きなデータの場合は、数秒待つ必要があるようだ。ただし、これは筆者のWi-Fi環境での使用感なので、ネットワークの状態によって変わると思われる。

  • Command-Cのホーム画面。すでに接続設定が完了しているデバイスが表示される。デバイスを追加する場合は、画面左上の+をタップする

  • Macに送信中の画面。写真などの大きなデータの場合、数秒待つことがある。画面をダブルタップすると、キャンセルできる

 コンテンツをシェアするデバイスの選択画面を、右にスワイプすると、クリップボード履歴の一覧画面が表示される。Command−CでiPhoneから送信したコンテンツとMacからiPhoneに送信されたコンテンツの両方を、この履歴で確認できる。履歴をタップすると、コンテンツのプレビューが表示される。設定画面でコンテンツを受け取った時の通知方法を細かく設定できるのも便利だ。通知バナーのオン/オフ、クリップボードのプレビューの表示/非表示、音のオン/オフ、URLの場合にそのURLを開くかどうかなどを、目的に応じて切り替えられる。

  • クリップボード履歴。履歴を残すかどうかは、設定画面で切り替えられる

  • クリップボード履歴をタップすると、コンテンツのプレビューが表示される

  • 設定画面。上の4種類の設定は、自分の好みにカスタマイズすると、使いやすさが格段にアップする

  • 通知設定。筆者自身は、すべてをオンにしておいた方が使いやすいと感じる

  • クリップボード履歴のオン/オフの切り替えが可能。また、履歴に残すアイテム数も設定できる

  • URLスキーマの設定。目的の動作を選択すると表示される画面で、送信先のデバイスを選択すると、カスタマイズされたURLスキームを作成できる

 x-callback-urls(URLスキーマ)とブックマークレットを利用して、他のアプリとCommand−Cを連携させることができるので、使い方を覚えると使い勝手が格段にアップする。たとえば、Launch Center Proのようなアプリに、「クリップボード内に保存されているコンテンツを指定したデバイスに送信する」というURLスキーマを登録しておけば、ボタン1つで、別のデバイスにコンテンツを送信できるようになる。

 MacとiPhoneの組み合わせで、頻繁にテキストや写真などのデータをやりとりするため、今まではDropboxを使ったり、その他のメモアプリなどを使ったりして、同期されるのを待っていたという人なら、Command−Cは大いに役立つだろう。

>>Command−Cのダウンロードはこちらから

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