正確な製図やスケッチのためのiPadアプリ「Adobe Illustrator Line」

 Adobe Illustrator Lineは、正確な製図やスケッチのためのiPadアプリだ。使用するには、AdobeのCreative Cloudアカウントが必要。アカウントは無料で作成することができ、2Gバイトまでのストレージ容量も無料で利用できる。Adobe社から発売されているスタイラスおよびデジタル定規「Adobe Ink & Slide」に対応しているほか、Jot Touch with pixel point、Pencil by FiftyThree、Wacom Intuos Creative Stylusなどのスタイラスにも対応しており、正確に線を描ける。

 ファイルは、プロジェクト単位で管理する。プロジェクト内にページを増やすことができ、ページの並べ替えも簡単にできる。作品は、1ページずつ、画像としてカメラロールに保存したり、Evernoteなどの他のアプリに渡して保存することができる。また、PhotoshopまたはIllustratorに送信したり、Creative Cloudに画像をコピーすることも可能だ。さらに、ポートフォリオをコミュニティに公開することもできる。コミュニティでは、他の人の作品も見られる。

 ペンの種類は7種類。それぞれ、サイズと不透明度を変更できる。色は、「カラーテーマ」と呼ばれるカラーの組み合わせパレットを使用することで、統一感のあるスケッチを描けるようになっている。iPhoneアプリのAdobe Color CCを使用し、自分だけのカラーパレットを作成してAdobe Illustrator Lineで使うことも可能だ。

 画面には、パースが引きやすいように、二点遠近法や等角投影などのグリッドを表示できる。グリッドの角度や幅も変更できるので便利だ。また、簡単にさまざまなシェイプが描けるように、線や長方形などの基本的なシェイプが用意されているほか、雲型定規も備わっているので、直線から曲線まで、自由自在に描ける。家具や植物、人物や動物などのシェイプのスタンプも用意されているので、家や街などのデザインや設計に追加して、簡単にイメージを伝えられる。スマートフォンやタブレットのシェイプも用意されているので、アプリデザインにもいいだろう。Marketからは、他のユーザーが作成したパターン、画像、シェイプなどをダウンロードすることができる。

 正確に描くためには、Bluetoothで接続するタイプのスタイラスが必須だが、仕事の道具としてAdobe Illustrator Lineを使用するなら、決して無駄にはならないだろう。

  • シェイプの雲形定規を使えば、曲線を簡単に書くことができる。雲形定規は回転したり、拡大/縮小したりすることができる。

  • 背景に、二点遠近法や等角投影などのグリッドを表示することができる。

  • グリッドのサイズや角度は変化させられる

  • カラーのテーマを変更できる。iPhoneアプリのAdobe Color CCで作成したカラーを使用可能。

  • シェイプには、人物や動物などのスタンプが含まれる。スタンプは簡単に拡大/縮小/回転できる。

  • 画面左下のアイコンをタップすると、写真やファイルを読み込めるほか、Marketから他のユーザーの作品を読み込むこともできる。

>>Adobe Illustrator Lineのダウンロードはこちらから

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