Androidアプリレビュー

写真や画像に含まれるテキストをデータ化して抽出できる「Text Fairy」

アプリ名:Text Fairy
バージョン:3.0.8
金額:無料(2016年5月8日時点)
カテゴリ:仕事効率化
開発:Renard Wellnitz
使用端末:Nexus 6P
おすすめ度:★★★★☆

 「Text Fairy」は、写真やスクリーンショットなどの画像からテキストを抽出できるアプリだ。日本語の解析にも対応しており、横書きはもちろん縦書きの日本語テキストも抽出できることが特徴だ。

 利用にあたっては、まず日本語の言語パックをダウンロードしておく。アプリで写真もしくはスクリーンショットを表示させた状態で範囲を選択し、文章のレイアウト(1カラム/2カラム)を選んで解析を実行する。解析の進捗はパーセンテージで表示されるほか、どの箇所のテキストを認識しているか色がついた状態で表示されるので、正しく動作していることが視覚的に分かりやすい。

  • 利用にあたってはまず日本語の言語パックをダウンロードしておく

  • 写真を撮るか、もしくは保存済みの画像を表示し、取り込む範囲を選択する

  • 文章のレイアウトを選択し、言語が「Japanese」を選択されていることを確認して「START」をタップ

 日本語のOCRは、試した限りでは大文字小文字を見分けるのがやや苦手なようだが、アルファベット混じりの文章も高い精度でテキスト化でき、十分に再利用が可能なレベルにある。原文と同じ位置で改行するだけでなく、改行を含めずに前後の行とつなげて出力する設定もあるので、修正の手間が最小限で済むのもありがたい。この種のアプリとしては珍しく縦書きの解析にも対応しているのも利点だ。

 出力したテキストは画面上で表示して任意の範囲をコピーできるほか、共有機能を使ってメールやクラウドサービスに書き出したり、PDFに変換することもできる。また日本語の音声エンジンを使った音声読み上げ機能も、文中に含まれる誤字を見つける機能として活用できる。

  • OCRが実行される。正しく読み取られている場合は認識中の文字列に色がついて表示される。ちなみに縦書きの文章も読み取れるが、その場合は色がつかないようだ

  • 認識結果。「い」「ぃ」など大文字小文字を誤認識している箇所はあるが、最小限の手直しで流用が可能なレベルでは読み取れている

  • 読み取ったテキストはシェアやPDFへの変換のほか、音声読み上げにも対応する

 この種のアプリは使ってみると精度が低くがっかりすることも少なくないが、本アプリは精度も高く、使い勝手もこなれている。背景にパターンが乗っているテキストや、特殊なフォントを使っている場合はさすがに弱いようだが、白抜き文字などは白黒反転をして解析するモードなど、ほかのアプリにない機能も多い。紙や看板などからテキストを得たい場合のツールの1つとして用意しておけば、いざというときに重宝することだろう。

>>「Text Fairy」のダウンロードはこちらから

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