Androidアプリレビュー

SuicaやPASMOの履歴を読み取って送信できる「ICカードリーダー by マネーフォワード」

アプリ名:ICカードリーダー by マネーフォワード
金額:無料(2015年12月6日時点)
カテゴリ:仕事効率化
開発:Money Forward, Inc.
使用端末:Xperia Z3 Compact
おすすめ度:★★★★☆
  • アプリを起動し、SuicaやPASMOなど交通系電子マネー/ICカードにかざす

 「ICカードリーダー by マネーフォワード」は、スマホのNFC機能を使ってSuicaやPASMOなど交通系電子マネー/ICカードを読み取り、残高や乗車履歴などのデータを表示できるアプリだ。データは画面で表示する以外に、マネーフォワードおよびMFクラウド会計に取り込むこともできる。

 使い方は簡単で、NFCをオンにした状態でアプリを起動し、カードにタッチするだけ。データが読み取られ、残高のほか、支払いの履歴が表示される。履歴は駅名に加えて路線名も表示できるので、どの路線を使って移動したかがひと目でわかる。

 これらの履歴は、画面で表示するだけでなく、マネーフォワード/MFクラウド会計に取り込むこともできる。これにより、正確な交通費の明細が、これらサービスに反映されるというわけだ。ボタンひとつで送信できるほか、一度ログインすると次回からは自動送信も可能になり、タッチするだけで自動的に送信までできるようになる。

 同種のアプリでは、支払額と残高しか表示できない場合や、路線名などの詳細が取得できない場合もあるが、本アプリはいずれも問題なく表示できる。カードIDやレコードIDは表示できないようだが、実用上は問題ないだろう。またマネーフォワード/MFクラウド会計への直接書き出しに対応するのはほかのアプリにはない利点で、同サービスのユーザーであれば、これだけで本アプリを利用する価値があるだろう。

  • 読み取りが行われる。所要時間はほんの1~2秒ほど

  • 現時点での残高および履歴が表示された。電車の支払履歴のほか、物販やチャージの履歴も表示できる

  • 履歴をタップすると明細が表示される。ほぼ同じ内容に見えるが、一覧では表示されていなかった電鉄名が表示されている

  • 履歴はマネーフォワードに送信できる。いちど連携させると次回からは読み取り画面からの直接送信も可能になる

  • ICカードが複数ある場合など、名前をつけて見分けやすくすることができる。カードIDを表示する機能はないようだ

  • マネーフォワードに送信した履歴は1件ずつ明細として取り込まれる

  • CSVでの書き出しも可能だが、現状では項目数が少なく実用性に乏しい

 ネックとなるのは、前回読み取った履歴がアプリに保存されないこと。不用意にデータを残さないという意味では正しい設計かもしれないが、うっかりアプリを終了させてしまった場合、もう一度読み取らなくてはいけないのはやや手間だ。前回分のデータを保持しておくかどうかをユーザー側で選べるオプションがあれば便利だろう。

 もうひとつ残念なのはCSVエクスポート機能で、今回試した限りでは、CSVで書き出せるのは「日付」「内容」「金額」の3項目のみ、また「内容」はすべて「null」となってしまい、実用的とは言えない。不具合の可能性もあるが、複数のカードを試して同じ症状だったので、現状ではこれが仕様のようだ。同種のアプリでは鉄道会社や路線、駅はもちろん、カードIDやレコードID、端末種別(改札/窓口)、残高までを書き出してユーザー側で自由に加工できるだけに、改善を望みたいところだ。

 ※編集部注 : CSVエクスポート機能の仕様は、11月28日の執筆時点での内容であり、11月30日にマネーフォワード社により修正対応済み。現在は乗車区間や物販の購入内容などが表示されます。

>>「ICカードリーダー by マネーフォワード」のダウンロードはこちらから

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