アプリの不用意なインターネットアクセスを制限できる「NoRootファイアウォール」

アプリ名:NoRootファイアウォール(Ver.2.2.1)
金額:無料(2013年8月18日時点)
カテゴリ:ツール
開発:Grey Shirts
使用端末:Xperia Z
おすすめ度:★★★★☆

 「NoRootファイアウォール」は、Android端末からのインターネットアクセスに対してファイアウォールとして動作するアプリだ。個々のアプリがどのホストに接続するか否かを、root権限なしで設定できるのが大きな利点だ。

  • 本アプリは、VPN接続を利用してすべてのパケットがこのアプリを通過するようにし、そこで制御を行うという仕組みで動作する。そのため利用にあたってはVPN接続をオンにする必要がある

 本アプリを起動しておくと、なんらかのアプリがインターネットへ接続しようとするたびに、それが通知されるようになる。具体的に通知される情報は、アプリ名のほか、接続先のIPアドレス(またはホスト名)の2種類だ。これらに対して、アプリごと、もしくはIPアドレスやホスト名ごとに、アクセスの許可もしくは不許可を登録していく。これにより、不審なネットアクセスを行っているアプリそのものをブロックしたり、あるいは一部のホストにだけアクセスしないよう、設定が行える。

 Wi-Fi接続時は接続を許可するが、3G接続時にはブロックするといった具合に、回線ごとに設定することもできるので、転送量を制限したい場合にも重宝する。またフィルタはワイルドカードを使って登録ができるので、例えばホームページのアフィリエイト広告のブロックといった用途にも使用できる。ただ、ワイルドカードによるIPアドレスもしくはホスト名の設定など、ある一定の知識はどうしても必要になる。

 こうしたことから、初心者はアプリ単位でのインターネットアクセスをオンオフするためのツールとして、中級者は3G接続時に限定してのインターネットアクセスを制限するツールとして、上級者はそれらに加えてバナーのブロックなどホスト単位での制限といった具合に、利用者の知識によって使い方が大きく変わるツールと言えそうだ。もっとも、どのアプリがどのタイミングでインターネットにアクセスをしているかを知るだけでも有益なので、まずは気軽に導入してみて、自分に合った使い方を探すことをおすすめする。

  • インターネットアクセスを検知するとツールバーにアプリ名が表示されるので、タップして開く

  • 個々のアプリに対してアクセスの許可/ブロックを設定する

  • 詳細画面では、Wi-Fi接続時と3G接続時それぞれについてアクセス可否を設定できるほか、接続先のホストごとに細かく許可を与えることも可能。ワイルドカードでフィルタリングすることも可能だ

  • 個々のアプリに対する設定を一覧表示したところ。権限が一覧できてわかりやすい

  • アクセスログを表示したところ。具体的にどのアプリが通信を行い、どのアプリがブロックされたかが一目瞭然だ。もし覚えのないアプリがブロックされていれば、ここから解除すればよい

  • 全アプリに対してフィルタリングを行えるグローバルフィルタも用意されている

>>「NoRootファイアウォール」のダウンロードはこちらから

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